
2024年9月19日(木)、「L is B User Conference(LUC2024)」を開催いたしました。7回目のLUCとなる今年も、会場およびオンラインで多くの方にご参加いただき、お客さまの支えを改めて実感する貴重な機会となりました。
今年のテーマは「現場LEAP」。
昨年開催したLUC2023のテーマ「Evolution(進化)」を踏まえて現場がどのように飛躍したのか、“現場DXから始まる未来への飛躍”という意味を込めました。
現場のDXをLEAP(飛躍)させるべく、DXの成功事例や、生成AIなど最新テクノロジーを活用した取り組みについてユーザーさまに発表いただき、DX推進における新たな発見につながるイベントを目指しました。


司会は今年も、L is B代表 横井とフリーアナウンサー 松井さんに務めていただきました
さらに今年は、特別ゲストとして株式会社マネネCEO/経済アナリスト 森永康平氏をお迎えし、企業DXの重要性について講演・対談を行うなど、新たな取り組みも実施しました。
本レポートでは、当日のプログラムに沿ってイベントの様子をお届けいたします。
アーカイブ動画のご案内や、参加者さまの声のご紹介もしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
・プログラム1 特別基調講演「経済アナリストからみた企業DXの本質とは」
・プログラム2 特別対談「企業価値向上のためのDX戦略」
・プログラム3 ユーザーさまによるL is Bサービス活用事例・DXの取り組み発表
・プログラム4 L is B戦略発表
・まとめ
◆特別基調講演「経済アナリストからみた企業DXの本質とは」
ー株式会社マネネCEO / 経済アナリスト 森永 康平 氏

『政策リスク』をテーマに、日本企業が直面する経済的な課題とDX推進の必要性について、データに基づく分析をもとに語っていただきました。
消費支出が下がり企業の利益率が下がるなか、人手不足ゆえに人材確保のための賃上げをおこなう中小企業が増えている実情があるそうです。しかし賃上げにも限界がある、そこで必要なのがDX化であることを力説いただきました。
参加者さまからも、「DXに関する視野が広がり勉強になった」「普段聞くことがない視点からの講演で興味深かった」「非常に納得感があり社内にもぜひ共有したい」と大変好評をいただいたプログラムとなりました。
◆特別対談「企業価値向上のためのDX戦略」
ー株式会社マネネCEO / 経済アナリスト 森永 康平 氏
ー株式会社L is B 代表取締役社長CEO 横井 太輔
特別対談では、森永氏とL is B代表 横井が対談する特別プログラムが実現しました。


DXの取り組みはすぐに成果に表れにくい側面もありますが、企業活動であるがゆえに短期的に結果を求められる場面もあるのではないでしょうか。そこで、DXの取り組みの企業価値への影響やその戦略について、森永氏の専門的な知識を交えながら対談をおこないました。
企業価値向上とはという基本的な内容から、DX人材の育成、費用対効果や経営層に求められることなど、白熱した議論となりました。
特別対談はアーカイブにてお聴きいただけます
特別対談は、L is B代表 横井がメインパーソナリティーを務める文化放送ラジオ番組「現場DX研究所」の公開収録として実施し、2024年9月30日に放送いたしました。
放送はYouTube(L is B公式アカウント)にてアーカイブ公開していますので、ぜひお聴きください。
◆ユーザーさまによるL is Bサービス活用事例・DXの取り組み発表
より自社の課題や興味に合ったテーマの発表をお聴きいただけるよう、今年は[Life Session][Beautiful Session]の2セッションの同時進行で実施しました。
[Life Session]では建設現場に関わる業種の企業様、[Beautiful Session]は小売業の企業様にご参加いただき、それぞれの最新DX事例をご紹介いただきました。
[Life Session]
◎株式会社熊谷組
『熊谷組DX推進モデル現場での「direct」活用による現場力向上への挑戦』
ー建築事業部 建築部 工事管理グループ 関西支店 副部長 堀 義広 氏


熊谷組様は、1898年創業の日本の大手総合建設会社です。国内外で土木・建築事業を展開し、インフラ整備や環境配慮型建築に注力しています。さまざまなICTツールを積極的に導入し、現在は関西支店 建築作業所での「direct」活用が広がりを見せている同社には、より良い現場をつくる「direct」活用事例をお話しいただきました。
同社では、現場巡視の指摘事項の展開や生コン受け入れ試験の結果共有、職長会運用などに「direct」をご活用いただいているとのことです。さらに「direct Smart Working Solution(direct SWS)」の活用が、2024年問題への取り組みや長時間労働是正にどのような効果があったのか、具体的なデータを用いてお話しされました。
◎株式会社杉孝グループホールディングス
『現場の「安全」と「効率」を実現~現場業務運営を飛躍させる写真活用DX~』
ースマートワーク推進室 木村 優也 氏


杉孝グループホールディングス様は、仮設機材レンタルのパイオニアとして、プラントやビル、大型施設、橋梁、土木などさまざまな分野へ機材を提供するとともに、BIMを活用した足場計画提案、危険体感訓練などの足場安全コンサルティングのサービスも併せて提供しています。同社には、「タグショット/タグアルバム」を活用して業務の手間を劇的に減らす、写真活用DXの取り組みについてお話しいただきました。
同社では「タグショット/タグアルバム」の活用により、1か月で約650時間の時間削減になる見込みだそうです。導入前の課題や利用浸透のための取り組みや苦労した場面などを、具体的にご紹介いただきました。
◎株式会社九電工
『「direct」導入から見えた課題と成果、AI時代における新たな挑戦』
ー理事 DX推進部長 徳丸 清孝 氏
ーDX推進部 IT基盤課 中川 大地 氏

1944年の創立以来、総合設備業として電力の配電線工事をはじめ、電気・情報通信設備工事や空調管設備工事など社会の基盤を支え、生活に不可欠な事業を通して、地域社会に貢献している九電工様。「direct」も全社でご利用いただいています。発表いただいた2つの大きな挑戦については、質問も多く寄せられ、参加者さまの大きな関心を集める内容となりました。
1つ目が『「direct」全社展開への挑戦』。DX推進部発足当時から「direct」の利用拡大を進める徳丸様に、一部署に留まっていた利用が拡大した理由や、他ツールとの比較・選定の決め手、大人数利用だからこそ生じる課題などをご紹介いただきました。
2つ目が『生成AIを組み合わせた新たな挑戦』。同社では生成AI活用にも積極的に取り組まれているとのことです。「生成AIボット」の活用をはじめ、議事録生成や画像解析をおこなう新たなボットについて詳しくお話しいただきました。


[Beautiful Session]
◎株式会社オリンピア
『現場発信で「カワイイ」を創り続ける~スマホ一つで業務を完結!directで実現する店舗DXの推進~』
ーサポート営業部 課長 坂野 雅宏 氏

カワイイとワクワクを届けるバラエティショップを展開するオリンピア様では、「direct」を活用しスマホ一つで業務を完結させることを目指されています。実用例として、コロナ禍の緊急対応や、入荷情報に関するメーカー様とのやりとり、社内商品担当との連携強化などをおこなっているとのこと。スマホで業務を完結させる秘訣や効果について、さらに今後店舗DXを加速させるための動画・生成AIの活用や、システム操作の“direct化”についてもお話しいただき、小売業界のDXのさらなる飛躍を感じる発表となりました。

◎株式会社TSI
『店舗VMDの進化で実現する「また来たい」空間~写真活用で加速する現場DX~』
ーストリート&カルチャーDivision NANO universe事業部 マーケティング課VC
阪口 香織 氏
福西 大輔 氏


国内外にグループ会社を持つ大手アパレル企業であるTSI様。その中でも人気を誇るナノ・ユニバース事業部でVC(Visual Coordinator)を担当するお二方には、業務日程の都合で動画にて出演いただきました。
同社では、全国の各店舗から本部へVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)の報告や共有をする際の写真運用・管理に「タグショット/タグアルバム」をご活用いただいています。毎週1,000枚を超える写真のやりとりの効率化や活用促進のための工夫、「また来たい」店舗づくりのための取り組み、そして写真活用による店舗DXの実現についてなど幅広い事例をご紹介いただきました。
◆L is B戦略発表
ー代表取締役社長CEO 横井 太輔
ーdirect開発部 部長 前田 裕史
ー商品戦略部 部長 國府田 大
ー取締役 DXコンサルティング本部 本部長 城戸 猛

本プログラムでは、L is Bが今年どのような取り組みを行いお客さまとサービスを作り上げてきたのか、そして新たな挑戦について発表をさせていただきました。参加者さまからも、「L is Bの“らしさ”と“強み”がわかる内容だった」とお言葉をいただいております。
まずL is B代表 横井より、主力サービスである現場チャット「direct/ダイレクト」が、2024年10月3日にリリース10周年を迎えたことをご報告。「direct」がこれまでお客さまと共に歩んだ10年の歩みについて振り返りました。
◎「direct/ダイレクト」新機能紹介


徳島の開発ラボよりdirect開発責任者であるL is B前田が登壇しました。
さまざまなお客さまの現場を支えるインフラとなっている「direct」。使命である安定稼働に努めるとともに、お客さまからいただくご要望の実装にも力を入れています。その取り組みのご紹介として、ご好評をいただいている最近の新機能をご紹介しました。
アップデート情報は「direct新機能・アップデート情報ページ」にて掲載中>>
◎「タグショット/タグアルバム」「ナレッジ動画」の進捗・計画発表

L is Bサービスの機能改善や新商品企画、製品設計などを担う商品戦略部の部長 國府田より、「タグショット/タグアルバム」「ナレッジ動画」の進捗や計画について発表いたしました。両サービスとも比較的新しいサービスでありながらも、多くのお客さまにご契約・トライアルいただいています。


現場向けかんたん整理カメラ&クラウド共有「タグショット/タグアルバム」は、昨年のLUC2023にてご案内したアップデート候補に関して、着実に開発を進めていることをご報告し、「OSや他アプリからの写真取込機能」「マップ表示機能」など複数の新機能の実装予定を発表。directとタグアルバムを連携するチャットボット「コネクトTA」もご紹介し、無償提供を開始したこともご報告しました。
見てもらえる、知識が集まる、企業内動画ネットワーク「ナレッジ動画」は、2024年3月のL is B上場に合わせて開発を進行。5月には“オンボーディングチーム”を新設し、運用支援をさらに強化しています。お客さまからは、必要な相手に知識を届ける「場」であることを大変評価いただいているとのこと。同時に伺う現場課題を踏まえ、実装予定の新機能も発表しました。さらに、「動画制作代行サービス」「外国語オプション無償キャンペーン」の実施もご報告いたしました。


◎DXコンサルティング事業部の紹介

2022年6月の発足以降、お客さまの現場DXを推進しているDXコンサルティング部の取り組みについて、本部長の城戸より発表。4つ目のIT革命とも言われる生成AIを使う案件についてご紹介しました。
多くの案件をこなしてきたDXコンサルティング部が発見した、DXがうまく行っている現場の共通点は“現場の業務に携わる人がDXを推進している”ということだそうです。そこで、現場DXを推進する人材の育成をL is Bが支援する「DX推進者養成講座」の開始を発表しました。受講にあたり最大約78%の助成金活用が可能なこと、ハンズオンを交えてより実践的な学びを得られることをご案内しました。
◎L is B新戦略発表
最後に代表 横井よりL is Bの新戦略を発表しました。
今後は生成AIに関する取り組みにさらに力を入れ、現場で働く皆さまの生成AI活用のお役に立てるよう取り組んでまいります。
そして、お客さまの業務インフラとして安定稼働と情報資産を守り、安心してご活用いただく責任をこれからもしっかりと果たしていくことをお伝えしました。

◆まとめ

まとめとして横井より、
“LUCは今年で7回目となりますが、まだまだたくさんの宿題をお客さまからいただいております。その解決のご報告も含め、また来年もお客さまとともにイベントを作り上げていきたいと思います。
何かあればすぐにお客さまのもとへ駆けつけますので、お気軽にお声がけください。”
というメッセージを発信し、カンファレンスは終了いたしました。
昨年を超える多くの方々にご参加いただき、「LUC2024」を無事開催することができました。
L is B社員一同、心より御礼申し上げます。
L is Bは、これからもお客さまの課題解決のために伴走し、ご期待に応えられるよう精進してまいります。今後とも末永いお付き合いを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
LUC2024がわかる!当日のアーカイブ動画を公開
当日、ご都合がつかず参加できなかった方々、開催後にL is Bや弊社サービスにご興味を持っていただいた方々向けに、「L is B戦略発表」のアーカイブ動画を公開しております。
開催レポートではご紹介しきれていない内容や、会場の雰囲気をご覧いただける貴重な動画となっておりますので、ぜひご視聴ください。

プログラム内でご紹介したサービス
プログラム内でご紹介したサービスは、導入事例やダウンロード資料、オンラインセミナーなどもご用意しております。また、オンライン相談やお問い合わせも承っておりますので、各サービスサイトをご覧ください。
関連ページ:
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